年齢とともに太りやすくなるわけ1

年齢とともに人間って太りやすくなりますよね。特に自分の父親、母親などを思い出してください。あれ・・・これは失言かな・・「若い頃と同じように食べているのに太るの・・・」というのを中年の女性が言っているのをよく聞きませんか。
これは"中年太り"といわれるもので、年齢とともに"基礎代謝"が低下するのがその原因で、"食物から摂ったエネルギー"が"からだに必要なエネルギー"を上回った場合に体脂肪として蓄積されてしまうことをいいます。
"からだに必要なエネルギー"というのは、呼吸をしたり体温を維持したりするのに必要で、全体のエネルギーの60~70%を占める"基礎代謝"と、身体を動かしたりするのに必要なエネルギーの2つに分かれています。
そして中年以降は"基礎代謝"が減るので、それにも関わらず若い頃と同じように食べていたら必ず太ります。
また、"基礎代謝"というのは身体の筋肉量にも関係しているために、特別に運動をしたりして、筋肉量を増やしていない限り中年以降の筋肉というのは衰えてくるので、"基礎代謝"はさらに減ってますます太りやすい体質になってしまいます。

年齢とともに太りやすくなるわけ2

"年齢とともに太りやすくなる"理由としてはもう1つ、私たちの細胞の数が年齢とともに減っていくからだとも言われています。
私たちの細胞の中には"ミトコンドリア"というのがあって、これは脂肪を燃やす工場のような役割を果たしています。ミトコンドリアといえばパラサイトイブですね。
それが活性酸素によって攻撃を受けると、次第に少なくなって太りやすくなるという現象を引き起こしていくのだそうです。
老化の元凶である活性酸素からからだを守る抗酸化対策はアンチエイジングの3本柱の一つでもあります。
また、活性酸素からからだを守るために有効な"3大成分"は"ビタミンC""ビタミンE""ベータカロチン"だとも言われるように、日ごろから"ビタミンC"の豊富なレモン、"ビタミンE"の豊富なアーモンドやナッツ類、"ベータカロチン"の豊富なにんじんやかぼちゃなどは欠かさずに摂る習慣をつけたいものですね。
さらにもう1つ、"Lカルニチン"という人の体内で合成されるアミノ酸の一種が加齢とともに現象するために太りやすくなるという説もあります。

日常生活に運動を取り入れる1

日常をあなたはどう過ごしていますか?運動をしていますか?動いていますか?「肥満はアンチエイジングの大敵である」とよく言われます。
人の体の中には脂肪細胞が300億個あるとされていますが、肥満と言うのはこの数が増加するか、大きさが増すことをいいます。
脂肪細胞が増加するのは女性の場合、赤ちゃんの時、思春期、妊娠時の3つの時期だと言われてきました。
つまりこの時期に太ると脂肪細胞の数が増えて、痩せにくい体質になるというものです。
そしてこれ以外の時期で太る場合は、細胞の数は増えないで細胞の大きさが増すだけだと言われてきましたが、最近になって、環境の変化などによって脂肪細胞の数も増えていくことが明らかになりました。
たとえば1つの脂肪細胞がもうこれ以上大きくなれないという限界状態になったときに、他の細胞を引き寄せて前駆脂肪細胞という不完全な状態から完全な脂肪細胞へと変化させてしまうのだそうです。
一旦脂肪細胞が増えてしまうとその数はもう減ることはありません。

日常生活に運動を取り入れる2

有酸素運動を続けて体重を落とすことが出来たとしても、脂肪細胞の大きさが以前より小さくなっただけで、気をゆるめるとすぐに細胞はもとの大きさにもどってしまい、こつこつと続けている努力の割にはあまりダイエットの効果は期待できません。
そこで、注目されているのが基礎代謝を高めるという方法です。
私たちが年をとるごとに太りやすくなる原因の1つに基礎代謝の低下がありますが、激しい運動や長時間の運動よりも実は何もしていない時のほうがエネルギーの消費が大きいのです。
そもそも基礎代謝というのは生命を維持するのに必要な最小のエネルギー代謝のことで、普通仰向けに寝て安静にしている状態で、1時間に消費する熱量で表されますが、年齢や性別によってかなり個人差があります。
女性は妊娠、出産という大きな仕事を担っているために男性よりも多くの体脂肪を貯えていて、筋肉量が少ないのが原因となっています。
つまり、女性でも筋肉を衰えさせないために筋肉トレーニングを行うことによって基礎代謝量を増加させることができるのです。

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