化粧品の成分表示
あなたが化粧品を選ぶ際、何を基準に判断して購入されますか?
よくあるケースとして「価格を基準に商品を選ぶ」「商品のパッケージデザインが気に入ったから」「名前が知っているブランドだから」「テレビや雑誌、ネットなどで話題だから」「売り場でのポップなどに興味をひかれた」など色々あります。
しかし、化粧品は自分の肌に直接使うものですので、当然中身の成分にこだわって選ぶことも非常に大切です。
化粧品容器の裏や、パッケージの裏に、小さい文字で書かれた成分表示がありますが、あなたはちゃんと見た事がありますか?
と尋ねてみた私も、以前はあまり真剣に見た事が無かったのです。
特に全成分が表示されるようになるまではですが。
小さい文字で、ついでのように書かれている全成分表示ですが、実はとても重要なんですよ。
成分が全部表示される前は、指定された成分のみの表示でした。その代わり、全ての化粧品メーカーが、製造承認を得るために、厚生労働省へ申請する必要がありました。そういう事から、申請から製造許可が出るまでには、かなりの月日がかかっていたようです。
このように、以前は厚生労働省が厳しいチェックをしてくれていたのです。けれども、化粧品に対する規制が少し緩くなったことによって、承認・許可の申請が廃止されたのです。それと同時に、化粧品に含まれている全成分を、消費者に見える形で表示されるようになりました。
これが、いわゆる全成分表示なのです。化粧品メーカーが製品の情報公開をする事によって、安全性の判断が消費者に委ねられるようになってしまったのです。要するに「自己責任で化粧品を選びなさい!」という事ですね。
化粧品は人により肌に合う合わないということがありますので、使われることの多い成分などをはじめ、各個人である程度知識を身に付ける必要があると私は思います。
成分表示の原則
アレルギー物質が特定されている方には、全成分表示はとても便利だと言えます。ですが、ほとんどの女性は、途方に暮れてしまうのではないでしょうか?見れば見るほど、悪い成分ばかり入っているようにも見えてきます。
正直に言えば、私もそんな中の1人でした。化学音痴なものですから、○○Naとか、○○酸とつくだけで目を背けたくなったものです。しかし、そこはグッと我慢していましたよ。それぞれの成分の大まかな働きを把握するが大切なのです。「めんどくさい。」なんて言わないでくださいね。自分の大切な肌に使うものですから。
何が洗浄剤で、保湿剤か、はたまた界面活性剤は何が使用されているか?
それを知っているだけで、化粧品を選ぶ際にずいぶん役に立ちます。
少しだけ、全成分表示のルールを説明しておきますね。表示されている成分の名称は、日本化粧品工業連合会で定められた「化粧品の成分表示名称リスト」に基づき統一使用されています。
そして、成分表示の順序です。
原則としては、含有量の多い順番に表示されています。
例えば化粧水の場合、「水」が1番最初に記載されている事でしょう。微量の成分は順不同でも可能ですので、色素などは最後にまとめて表示される事も多いです。
そういう事から、この成分表示を見れば、どんな界面活性剤がどのくらい配合されているのか、保湿成分はたくさん含まれているのか、防腐剤や安定剤はどうなのかなどのことが一目瞭然というワケです。
化粧品に使われる成分の事を、少し学ぶだけで化粧品の中身の事がとても分かるようになると思いますよ。
私も全成分表示を見ずに化粧品を選んでいた時よりも、現在のように記載されている成分表示を見て選ぶようになってから自分の肌質に合ったものを選べています。
また、知らなくて気になる成分があれば、どんな成分なのかということを調べたりするようになったので、常に自分の肌の事を考えている感じになりましたよ。あなたも成分について学び、全成分表示を見る習慣を身に付けることで、今までより少しだけ厳しい目で、化粧品を選択できるようになると思いますよ。